« 萩往還マラニック④2日目の夜 | トップページ | 小金井公園 »

2011年5月 7日 (土)

萩往還マラニック⑤瑠璃光寺

P11108502  暗くなるとこんなに怖いとは。三見から玉江の前半、何もかもが人に見えたり、何かがうずくまっているように思えたり。
 寝不足の幻覚が一番ひどい場所。

 一刻も早く抜けたくて痛い足を引きずり歩く。

 ただ、このルートは線路沿い。電車に乗っている人からみたら山の中を点滅灯がフラフラ進むのは奇怪に見えるだろう。

 何個も踏切を越えて、まだかな、と思ったころ玉江市街地に入る。玉江駅20時18分。一休み、と入ったら真っ暗。???

 駅舎横が集会所になっていて、詩吟会の朗誦の声が聞こえる。これは違う?おかしいな、今年はここはエイドでなくなったのか?後で聞いたら、エイドは開始前だった。こんなの初めて。
 宗頭から走りづめでしんどい、ジュースを買って休む。

 座ったら走りたくない。結局10分ほどボー、とする。そうしたら寒気がしてきた。3枚着ても寒い。仕方なく立ち上がり走る。

 後で聞いたらこの後どんどん気温が下がり、二晩目低温でリタイヤした人続出だったそうだ。

 夜になり眠い。ここからいつも写真を撮らなくなる。P11108512
 

とにかく早く虎が崎について食事して寝たい。歩きつついくとランナーに抜かれてゆく。
 菊ガ浜でトイレに。座ったら眠くなる。

 それでも雁島橋から明神池まで走り続ける。足は痛いが、痛いと目が覚める。走った方がいい。

 いつもながら長い椿の館までの下り道。下りなのに歩きながら。半分眠りながら。

 CP9虎が崎207キロ着、22時30分。玉江から13キロに2時間かかった。到達18番目だった。

 ここのカレーが本格的で一番おいしいと評判。さっと食べて奥で横になる。先客が一人。時間があるんで何時まで、と決めず寝る。途中、Yさんが到着した声がする。
 40分寝たところで店の人が、いいですか、と起してくれた。
 すっきりした。

 足も休めていい感じだが、外に出るとむちゃくちゃ寒い。山道を早足で進んで体を温め、走り出す。途中コンビニで電池を買う。このあとエイドがないからついでに饅頭とパンを買う。

 東光寺に行く曲がり角に白線が引いてなかった。間違いないんだが寝不足でぼけているから不安になる。本当に頭が働かない。

P11108522 最後のCP10東光寺215キロ0時44分。チェック場所が少しずれている。

 さて、あと35キロ。8時間でいっても自己ベストだ。完踏は間違いなさそう。歩きながらゆっくり。
 しかし、歩くと眠くなってふらふらして危ない。気温が下がってちょっと走らないと寒い。

 余計なことを考えずに進んで松陰大橋を渡り、陸橋を越える。140キロの人まだ来ない。

 料金所でまたトイレに。初めてという方と一緒になり、真っ暗な往還道突入。140キロの人がどんどんくる。

 後はひたすら辛抱。いつもながら往還道は厳しい。明木手前の川沿いの道、柵とかなくて幻覚を見ているうちに川に落ちそうになった。

 やっと明木市226キロ3時。早すぎて何もないと思っていたがエイドが140キロランナー向けにもう開いていた。これは助かる。饅頭を2つ。

 スタッフの若い人に、どういう幻覚を見るか説明したらひどく面白がってくれた。出がけに「3D映像を楽しんでください」といわれた。
 エイドで明木と佐々並について話し込む(もう股旅気分)。明木のほうが佐々並よりも町が大きいよね、といと、そうなんですと。あちらは歴史的に知られてるらしいけどいまではこっちの方が栄えてますな。と誇らしげなエイドさん。そうだそうだ、と応援エールを送って出発。
 こういう他愛のない元気がこのころ一番なごむ。与太話を切り上げて出発。

 ここから往還道最大の難所一升谷。3キロの長い登りの急坂。というか山登りそのもの。足も痛いし、歩きなんで眠くてたまらない。時々気を失って立ち止る。失神の頻度が多くなる。うわごとを口走る。
 救いは140キロの人が前からくること。エールを交わす。

P11108532ようやく一升谷を登りきるが足裏最悪に痛い。下ると痛い。

 夜が明けてきた。長く感じられる山道の下りを降り切るとやっと佐々並の町に到着。

235キロ、5時20分。明木からずいぶんかかった。

 名物の豆腐はまだないがおにぎりと夏みかんをもらった。

 座って一休み。5時半か。あと15キロ、2時間半はかからないだろう。とすると38時間くらいか。

 ここで塩をなめたら足裏がよくなった。日が上って眠気も薄らいできた。いつもながら現金なものであと少しになると元気になる。
 このあとは自動車道が多いから走りやすい。ゆっくりでも歩かずに進む。

 夏木原キャンプ場でFのランナーが登場した。板堂峠を越えるとC(70キロ),F(35キロ)のランナーが数珠つなぎでやってくる。すれ違いのエール交換で忙しくなる。元気回復。

 気力は回復しても足は末期症状だから石畳で転ばないようにゆっくり歩きながら下りていたら、140キロのトップランナーが動物が飛ぶように走り下りてきてあっという間に抜いて行った。まさにカモシカのよう。

 やっと天花畑。あとは舗装路だ。ダム沿いに緩い下りを降りて町に入り、右折して瑠璃光寺。早朝で山門で見物していたひとは6人しかいない、ちょっとさびしかった。

 37時間46分でゴール。17位だそうだ。自己ベストより1時間20分早い。なんだか今回はうまくいった。

« 萩往還マラニック④2日目の夜 | トップページ | 小金井公園 »

マラソン」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 萩往還マラニック⑤瑠璃光寺:

« 萩往還マラニック④2日目の夜 | トップページ | 小金井公園 »

無料ブログはココログ
2021年5月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31