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2009年5月 6日 (水)

萩往還250キロ:ゴール

 痛みは我慢できるが、足が動かないのはどうしようもない。といっても、足指は一番痛くない走り方で何とかしのぐが、だんだん足全体に筋肉痛が広がり、吐き気を催すほどの全身を覆う不快感に覆われてしまう。

 宗頭文化センターは第2荷物預け所であり、休憩、仮眠所でもあり。トップクラスのランナー以外は2晩徹夜するからここで寝たりする。寝るかどうか、が大きな作戦の分かれ目。

 もともとの予定では、去年同様ここに明るいうちについて寝ずに先へ行く作戦。それが、全く崩れて、眠さもどうしようもない。着く前から寝よう、と決めていた。

 風呂に入り、おにぎりをいただく。向かいの店で買ったコーラを飲む。前でKさんたちがビールを飲んでいる。その先でネイチャーにもいたKさんが地酒をあおっている。みんな余裕の元気さだ。

 2階の休憩所に行くと意外と空いている。今年みんな調子がよさそうなのでさっさとでているみたいだ。20時半に横になる。いつもながら体が興奮して寝付けない。1時間ほどうとうと。休んだら体が固まって動けず。しばらくじっとして着替え、出たくないがいやいや22時前に出発。

それまで大きいウエストポーチをつけて走ってきたが、邪魔だし寒くないからゴアテックスのみ着て必要なものはゴアのポケットに入れて走ることとした。暑くなってきたらゴアを腰に結ぶ。軽量で走りやすかった。ポーチは宗頭の預ける荷物に押し込み。

P10304822  一人旅。道はわかるから問題ないが、やっぱり眠い。

 幸い、走り始めたら少し回復を感じてCP6藤井商店まですぐたどり着いた。22時20分。ランナーが4人。ここからの上り、先行したがすぐ抜かれた。やはり足は動かない。

 去年はまだ薄明るく、景色を楽しみながら上ったものだが。

 細い道を登りきると国道191号に戻る。

 鎖峠からの長い下り。自販機が増えた。前はずっと先に一つだったのが3つある。ジュース飲んで一休み。

P10304832  分岐から下りてCP8三見駅187.6キロ着。

 と書くと順当なようだが、休めた足がまた元に戻って下りをぼちぼち走るだけ鎖峠から三見駅までの下り6キロに1時間20分かかった。すでに0時過ぎ。

 人気なく、ランナーがチェックして通るだけ。

 走れないから休まず歩いて先へ先へ。初参加のランナーが迷っていたから抜かして先行する。この辺少し平らだし、真っ暗山中で気持ち悪いから無理やり走る。

P10304842 踏み切り越えて、また越えて、海沿いに出て。また踏み切り。

 玉江の町が見えたころまた眠くなってきた。

 玉江駅のエイド194.3キロ。三見からここまで1時間半かかった。ひどいもんだ。

 着いたら簡単な飲み物と夏みかんがあるくらい。外でジュース買う。

 隅に毛布が敷いてある。眠くてたまらないから横に。が、コンクリートの直敷きなんで寒い。とても寝られず断念。でも一度横たわった体が動きたくない、と言い出ししばらく座り込む。30分いた。

 ここからゴールまでの55キロを14時間かけて歩いた。とにかく休んでばかり。萩城脇を通り、雁島橋途中のトイレで座ったり。萩市内も全部歩く。

笠山に入り手前で左折するところ直進してゆくランナーがいる。「おおい。違うよ」と声をかける。福岡のSさんという人でこのあと度々一緒してもらった。初参加と。この世界ではまだ若い30台前半の方。

P10304852

明神池から歩いてのぼり。第9CP虎ヶ崎207.1キロが遠い。

着いたらもう4時だ。3回目のカレーを食べて奥で横になった。寝ないともうあるくこともままならない。

 5時過ぎまで、今度は熟睡。一緒に横たわったSさんはまだ寝ている。

 1人スタート。山道で足が痛い。舗装路に入ったところに立派なトイレが。食欲だけは失せないから食べ続けで腹が張ってきた。ベストタイミングで入り、ああ、すっきり。

 トイレからでたらFさんが来て同行。したかったが、こちらは走れないので先に行ってもらった。

 ぶらぶら歩き。擦れ違ったOさんに、「なんやらしくないばてようやなー」といわれた。ほんと、自分でも情けない。

P10304872 虎ヶ崎から明るい。みんな東光寺を目指して走っている。こちらは足が全く動かず。ひたすらすり足歩き。

 最終CP東光寺214.6キロに6時52分着。あと35キロで11時間ある。ああ。なんとか完踏はできそうだ。でも、あと何時間も歩きたくない。

 みんなまたまた軽快に出発するのを見ながらよたよた。

 Sさんとまた一緒になる。夜が明けて、歩く一方だから町の様子など見物がてら。

P10304882

どんなに遅くても歩いていると進むもんだ。なんとなく山にまた入り涙松。料金所エイドにたどりついた。

 飲み物と梅干、オレンジくらいの簡単なエイド。腹が減ってきた。次の明木のおにぎりを楽しみにして進むことにした。

 やっぱり道連れがいるときがまぎれていい。Sさんもしんどそうでペースが同じくらい。

 ここで気休めでも、と思い鎮痛剤と眠気止めのカフェインを飲んだ。したら、なんとすごい効き目。10分もしたら痛みが去って走れる。薬は怖い。

P10304922 往還道です。220キロ以上走って最後に山の中を通過させる本当に憎らしいコース設定。ここいらはよほど元気な人でも走らない。

 走っているのは140キロ、70キロなどの選手だ。

 擦れ違いざまに声を掛けながらゆく。おはよう、お疲れ様、がんばって、などなど。声を出すと眠気が醒める。

 一山越えて明木市エイド226キロでおにぎり。ここでは毎年お祭りをやっている。今年は9時半過ぎだったから140キロ、70キロ、35キロのランナーが多数。100マイルのKさんにも会った。

 と、前から320キロ挑戦中のIさんが走ってきた。

P10304962 延々3キロ続く一升谷の長い上り。杖をつきながら上るSさん。こういうのではなく、ハイキングで一度来てみたいところだ。

 今年は最後まで涼しかった。25度もいってない。

一升谷越えて100マイルの長老Oさんと出会う。Oさん意外にも初参加。前後人がいないから不安だった、といって同行。

 最後の佐々並エイド235.7キロ。名物豆腐。11時40分。あと15キロで6時間半。ゆっくりいこう。ゆっくりしかいけない。去年は猛烈にここから飛ばしたが。

 また山に入り、国道に。道があっているか?眠くて頭がぼけているから何人かで相談してゆく。

 佐々並からゴールまで店はおろか自販機もない。昼になり猛烈にのどが渇くが水をもっておらず。なんとなく1人になり、ふと振り返ると、後ろのみんなは民家のヨモギ餅サービスを受けている。いいなーと思うが後戻りするのも億劫で先に。

 それに。鎮痛剤が切れてきた。。飲むか?水ないし。あと少し?飲めばよかった。

 板道峠から一気に6キロ下ってゴール。みんな最後の力で走るが、こちらは指が痛くて恐る恐る歩を進める。それにしても最後の石畳はほんと意地悪だ。

 終いだけ少し走る。ダムを下りたらポツポツ雨が降り出した。

P10304992  感動よりも、とにかく終わった、ほっとしてゴール。44時間51分。萩ワーストタイムだ。

 先にゴールしていたSさんと健闘を讃えあう。

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コメント

痛み、睡魔、食欲との闘い、お疲れ様でした。
大阪はここまでつらくは無いんだろうな、と思いますが、残された時間を有意義に使って、お互い楽しいレースにしましょう!

 なんでこんなことやるんでしょうかね。

 さて切り替えて大阪に向け。まずは週末走りきりましょう。
 天気予報だと明日から30度越えらしく真夏です。

お疲れ様でした。
読んでいるだけで私も疲れてきました。
一升谷というところは私もハイキングしてみたいです。
それにしても今からこの暑さでは先が思いやられますね。

正直、毎回毎回、何でこんなことができるのか自分でも不思議なんです。
 やっている自分は別人のように感じ、人間の潜在力は恐るべきものです。
 箱根を徒歩で越えたことありますか?小田原ー三島の旧街道。往還道はあんな様子でもっとひなびてます。

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