宮古島遠足100キロ(2):ゴール
中間点を出てすぐ50キロ。堺井さんはもうちょっと休むとのことで先に出る。この時点で5時間7分。この日差し。無風。10時を越えてますますコンデションが悪化してきてサブテンはあきらめ始める。
堺井さんもいっていたが、中間点は遠いほどよい。48キロだとあと52キロもあってなんだかがっかり。村岡みたいに70キロだといまさら着替えも、という感じもあるが、60キロくらいが精神的にほどよい。
50キロから東平安名崎の65キロ過ぎまではサトウキビ畑地帯の単調な道をひたすら走る。緩やかなアップダウンが続き、あの丘の向こうは何だろう、と登ると同じ景色が現れてがっかり、という按配。
途中歩道のすぐ横に小さな牛小屋があって大きなのが7-8頭いる。街では「宮古牛」というブランドで牛肉料理を出している。
太腿の疲れも思った以上に気になってきた。廈門の後遺症ではなく、暑さで筋肉の熱が引かないからのようだ。エイドで腿に水をかけるとすっとする。
精神的に四苦八苦しもがきながら走る。55キロのエイドにすごく若い男の子がいた。年齢を聞いたら19歳という。19歳でよくウルトラなんかやるものだ。
60キロすぎてしばらくいくとゴルフ場脇。ここから下ると東平安名崎だ。エイドを左に曲がる。いつもは風が強くて走りにくい。今日は「ちょっとは風吹いてくれよ」といいたくなるくらい無風で悶々とした暑さ。
岬の灯台下で。観光客に写してもらう。
岬を戻る途中に70キロ標識。7時間10分。去年の自己ベスト10時間23分も難しそうだ。
街道に戻りアップダウンのある75キロー80キロへ。この辺は何もない。4年前台風でなぎ倒されたことのある風力発電の風車が目立つくらい。
抜けるような青空。直射日光。まばらなランナーの足取りは皆重い。例により、なんでこんなことやってんだ、早く止めたい、と思う。同時に、でもこれは好きでやってるんだから苦しいのも本望だろう、と思う。2つの声を聞きながら汗だく。エイドでは水分と塩分、果物だけ摂りながら足を進める。
気力も萎えてここの坂道は歩くことにした。前を行くランナーは何とか走っている。でも歩いて登り、走って下ると追いついてしまう。みんな限界に近づきつつある。
80キロ。8時間19分。アップダウンはあと一つ。そのあとはほぼ平らになりドイツ村から来間大橋へと続く。
我慢できなくて82キロのエイドで5分ほど休み、エイドの人と話す。こんなに遅くても通過順位10位だそうだ。いかにみんな苦しんでいるかわかる。
ドイツ村の前でサツマイモのてんぷらを出す私設エイドのお姉さんに励まされたりしてなんとか行く。90キロ手前で北海道からきた人に勢いよく抜かれた。「10時間半を切りたい」という。スパルタでも目指すのか?
あと10キロになってひとがんばり。といきたいところだが、もうタイム目標もないし、マイペースで行くこととした。
来間大橋からみたゴール東急リゾート。無風の大橋なんて。考えられない。この海は宮古島トライアスロンのスイムの場所らしい。透明で穏やかな海。まばらに釣り人がいるだけ。
いつもだとこの折り返しで混雑するのだが。前後に人が少ない。
95.6キロ。最後のエイド。今のところ11位だそうだ。東京で一番だよ。などとうれしいことをいってくれて励まされる。申し込み住所は東京だけど本当は違うんだが。
エイドの人たち、いかにも沖縄、という日焼けした明るいみなさんだった。
再び日本最大の農道の橋、来間大橋を通ってラスト。さすがにここはちゃんと走る。
橋で同宿の方とすれ違う。橋を越えるともう「あと2キロ」の標識。ほっとするが、反面、あと2キロもあるのか、早く終わんないかな。という気持ちになる。もうどうでもいいから歩きたい、という気分と、早く終わって座りたい、という気分の葛藤。
そうこうしているとあと1キロ。やれやれ。前後に誰もいないしのんびり写真を撮りながら行く。
ゴール。ふうーー。10時間38分。去年より15分遅い。一昨年とほぼ同じだ。でも順位は11位。
100キロ遠足参加の強者は、翌日のワイドーとダブル100キロの人が多いからどうしてもタイムが悪い。
少し休んで宿まで歩いてかえる。結構しんどいが、これくらいあるいてクールダウンした方が後で楽。
帰り道、いたるとこに花が咲いている。相変わらず太陽はじりじり。
主催者発表で今年は時間内完走率62.8%。去年は80.7%一昨年は82.3%だから極端に悪い。暑さはこれほどまでに効くのか。
またまたふんだんな宿の食事。オリオンビールも二本飲んでいい気分。ただ、19時食事開始までに戻ってきた人は自分含めて2人だけ。全部で11人ほどいたが。
翌朝聞いたら遅く戻った人たちの中には食欲なく食べずに寝た人もいたらしい。水分取りすぎで胃がやられたのだろう。
夜になり風が出て雨に。少ししのぎやすくなった。
食事で一緒になった同宿のかたがたと。右側の3人は翌日のワイドー出走。男性は2日エントリー。この人には毎年会う。青い服の女性は初100キロ。健闘を祈る。翌朝宿のそばでワイドーの人たちを見ていたらこの女性結構早かった。
(感想)
・この時期の宮古島としては75年ぶりの暑さだったそうだ。それでも去年から15分遅れでゴールできたからそう悪くはないか。廈門マラソンの影響があったのかなかったのか。わからない。
・レース後夜両足の土踏まずがしょっちゅう攣った。左が攣るのはいつものことだが、両足は初めて。これも暑さによる消耗だろうか。これも朝には治まり、ダメージは思ったほど残らず。来年はダブル100キロやりたい。来年は上海にいるだろうか。
・宿の人たちは常連さんの顔なじみばかりになってきて来年も会うのが楽しみだ。





コメント